Nammba’s page

50代。ジャンルこだわらず徒然日記。翻弄される日々の記録。

薬屋と地動説

6月下旬、フォローしていた人気マンガ2作品の最新巻が出た。

 

まずこれ「薬屋のひとりごと」第10巻。

人気作品だから知っている人も多いと思う。ネット企画「小説家になろう!」から生まれた小説「薬屋のひとりごと」のコミカライズ版ということだが、なぜかマンガは2パターン出ている(ビッグガンガン版とサンデーGX版)。

経緯はよくわからないけれど、描き手が違う、絵が違う、でも話は同じ。

最近では複数のマンガ家による複数バージョンのコミカライズはよくあることだそうで、名作の演劇をいろんな演出でやるようなもの?と勝手に想像している。

わたしがそろえているのはビッグガンガン版のほうで、単純にこちらのほうが絵がかわいいから。女性の髪形、中国風の衣装なんかが華やかでいいのです。

歴史、後宮事情、ミステリ、化学要素、、、いろんな興味をすくい上げてくれ、かつあまり難しくないのでありがたい! 塗り絵、写し絵などの素材としても完璧と思うけど、さすがに「鬼滅の刃」のように衣装を作ってコスプレを楽しむにはハードルが高いだろうな・・。

 

そして月末日に出た「チ。」第8巻(最終巻)。

こちらも話題作で本屋さんで簡単に見つかるやつ。

地動説やそれをめぐる教会からの迫害などが描かれています。

絵は好みではない雑・リアル系。

ゾッとする拷問シーンなんかもあります。きっと実際やってたよね。

わたしは、月食にワクワクしたり、星空を見ればきれいだな~と長いこと見ていられるけれど、星空観測や天体図は小学生のころにあきらめた。

星空をなぜ半円に描く?どうがんばっても空は半円に見えない。まったく意味がわからない。

つまり星や地動説(および科学)にまったく詳しくない。

それに宗教(およびそれが支配していた時代)にも詳しくない。

が、自分の信念を守るため、否定してはいけないものを否定しないため、命をかける「人間」の物語としておもしろかった。

 

物語に落とし込んでくれると、わからないこともちょっと理解できる。

マンガになっているともっとたくさんの人が理解できると思う。

マンガって文学よね?

文字だけの文学だとどうしても言語のハードルが高い(ノーベル文学賞とか日本などは不利って?)けれど、マンガだと言語を助ける表現を使い、伝搬力がぐっと上がる。

いろんな言語の人に理解されやすくなる。

日本はもっとマンガをコミュニケーションツール、発信ツールとして高めるべきだったな。学校も副教材はマンガいっぱい使うとか、外国人への防災情報提供などもマンガとか、ノーベル賞みたいにマンガ賞の世界的なの作るとか、マンガの見せ方や構成を必須教科にするとか、漫画家養成に国の助成金とか。

マンガをB級文化っぽく(そのほうがいいっていう時もあるけど)扱うんじゃなく、もっと価値を高めておくべきだったな。

 

話がそれた。つまりマンガ最高!