生徒と先生の関係
高校生と先生の関係性はどういうものだろうか。
子どもが先生とそりが合わないのも心配なものだが、わたしはうちの子が先生と仲が良すぎることに違和感を覚えている。
しかし、自分の高校時代のことは完全に忘れてしまっている。覚えていたところで、あまりに古すぎて参考にならないだろう。
趣味が合うとは言ってもそこは教師と生徒だ、いっしょにオンラインゲームしたりするものだろうか? これはまだかわいいとして、学校帰りに食事に行ったり、夜のビーチで遊んだり。気が合うとは言ってもそこは教師と生徒だ、けじめというものがあるはずだろうと思うのだが。だいたい遅い時間だし。
帰りが遅くて連絡がない、心配する家族がいるということに、先生は無頓着なんだろうか?
ふつう、遅い時間に高校生を車で連れまわす大人の知り合いがいれば、親としては警戒心を覚えると思う。
前から予定していた、というのでもなく、いつも急に、そしてわりと頻繁にそういうことがある。
先生だからよいの? 同性だからよい? 高校生ってそういうものだっけ? 心配は募る。
うがった見方なのだろうか? うちの子は反抗心も敵対心も強い。そんな彼のよき理解者かもしれない。不審に思うより感謝しなければならないのでは? と心配する自分にブレーキをかける。
その先生は担任ではない。
仮に卒業後に恩師と友人のようになるというのであれば、まだ頑張って理解するだろう。でもうちの子は現役の在校生だ。やっぱり違和感がある。学校的にはこういうのOKなんだろうか?
子どもからもっと事情を話してくれれば、もう少し安心できるかもしれない。
でも反抗期強めの彼はそうしない。まるで、自分から歩み寄るのは負けだとでも思っているみたいに。
時節柄、もうすぐ担任と保護者の二者面談がある。担任との面談の後、その仲良し先生から追加の面談の打診が子供経由であった。
わたしはその人を、学校の教員として見ればいいのか、子供の遊び友達として見ればいいのか、未成年者を連れまわす人として見ればいいのかわからない。明らかに子供にとって大きな存在になっている人、しかし少なからず家族関係に波風を絶たせている人との面談に、どういう立ち位置で臨めばいいのか、悩む。